台風19号災害復旧対応
丸森地区(内川)
宮城県伊具郡丸森町を流れる阿武隈川水系の一級河川内川では、堤防の一部が破堤や法崩れしていました。宮城県知事の要請を受け、国土交通省ではこの災害復旧を権限代行により実施。当社は宮城県建設業協会から要請を受け、施工しました。
復旧前
内川では堤防が10ヶ所被害を受けました
緊急復旧実施箇所の内川③④⑤⑥の4ヶ所を調査施工しました
復旧の様子
10月24日から24時間体制で施工し、1週間で堤防の元の高さまで盛り土工事をしました
盛り土後、遮水シートを張った上にコンクリートブロックを据え付けていき、11月5日までに完成させました
復旧後
堤防の法崩れしていた箇所には消波ブロックを設置し、無事復旧工事が完了しました
国道349号線(丸森地区 童子墓橋)
丸森町の国道349号線の童子墓橋付近では阿武隈川の増水や沢辺の土石流により、路肩決壊や法面崩壊などが発生しました。道路は土砂で覆われ、橋も通行できず、緊急車両の通行や物資の運搬ができない状態でした。宮城県から国への権限代行要請に基づき、即日のうちに福島県側の住民を宮城県の病院へ搬送できるよう復旧工事を行いました。
復旧前
土砂で覆われた童子墓橋
土砂崩れにより倒木や大きな岩が転がり落ち、危険な状態
復旧の様子
崩落箇所を直し、被災者のために1分でも早く復旧するよう工事は夜通し行われました
復旧後
たくさんの大型の土嚢で橋を補強・固定し、緊急車両が通れるようになりました
国道349号線(丸森地区~県境)
国道349号線は安定的な輸送を確保するため、物流において重要な「重要物流道路」に指定されています。
この国道349号線の丸森町から福島県との県境にかけての区間では台風による被災後一度、他社による路面上の岩などの啓開作業が行われましたが、その後の大雨で再び土砂が崩れ、橋本店も啓開作業にあたることになりました。
復旧前
大きな岩や土砂に気をつけながら被害状況を確認しています
大きな岩が崩れ落ち、ガードレールが大きく湾曲しています
復旧の様子
車両が通れる幅を確保するため、山側のブロックを取り壊しています
落石防止と補強のため、金網を張ってからモルタル吹付けを行い、地山に法面を安定させる作業を行いました
復旧後
倒木や岩が取り除かれ、路肩決壊していた箇所も修復し、車が通行できるようになりました
橋本店では、台風や豪雨などの災害の際に迅速に対応ができるように体制を整えています。
テクノロジーマネージメントセンターでの備蓄を強化するなど東日本大震災以降もその取り組みを強化してきました。
東北に根ざした建設業の担い手として、地域のためにできることに、これからも取り組んでまいります。