建築事業

CONSTRUCTION

あらゆる発想と技術革新で、
建築の可能性を広げる。

橋本店建築部は、宮城県内を中心に官庁や民間企業より発注される建物を造っています。その種類は、学校などの教育施設をはじめ、文化施設、医療施設、住宅、商業施設、ホテル、オフィス、工場、寺社など多岐にわたり、近年は東日本大震災の復興事業として、復興公営住宅の建設、学校校舎の新改築事業などに携わっています。

昨今は、想定外規模の自然災害が頻発する傾向もあり、防災や減災機能を備えた建築物の必要性を感じています。また、現場ではICT (Information and Communication Technology)をはじめ、新工法なども採用しながら、作業効率の向上やスピーディーな情報共有を図り、さらなる安全、安心を提供したいと考えています。

INTERVIEW 執行役員 建築部長 五嶋 康則 / 震災では地元企業としての責務を実感

東日本大震災では、建物のあらゆる被災状況を目の当たりにしました。一方で、被害調査や修繕工事など、多くの要請を請け負うことができたのは、地場ゼネコンとしての長年の実績が認められた結果と受け止めています。また、地震発生直前の3月1日に仙台市宮城野区に災害対策センターを開設していたことも大きな支えでした。この施設は2008年に発生した岩手・宮城内陸地震を教訓に設置したもので、衛星電話や発電機等が復旧工事に役立ち、広大な敷地も資材の中継点として利用できました。この貴重な経験を活かし、今後も地元に貢献していきたいと考えています。

新技術や工法で
新たな建物の価値を提供

昨今は、建築分野においてもi-Constructionに代表される新技術の導入と、その環境整備に向けた取り組みが求められています。橋本店においても2016年より、建物の設計、施工から維持管理までのあらゆる工程で情報活用を行うBIM(Building Information Modeling)の講習会を定期的に行っています。

また、現場ではタイムラプス(短縮動画)を利用し、日々の作業確認や安全管理に活用しているほか、従来の工法に比較し、大幅な工期短縮が可能な「SUTT(サット)工法(※)」、住宅建築においては、大規模建築のノウハウを木造住宅に活かす「SE構法」などを導入し、業務プロセスの改善と価値ある建物の提供を追求しています。

※2010年(株)サトコウが特許取得


「構造物を造るには、そこに関わるあらゆる人の経験や知恵が不可欠。時には自分とは異なる意見に戸惑うこともあるが、正解はひとつではない。さまざまな発想に触れることが、自分の経験を豊かなものにする。」

「働き方改革」で、
誰もが働きやすい職場を目指す

建設業は「3K(危険、きつい、汚い)」などのネガティブなイメージを持たれることが多く、時間外労働の常態化や慢性的な担い手不足などの課題が存在しています。橋本店においても、職場環境や社員のワークライフバランスを見直すため「働き方改革」に取り組んでいます。時間外労働の改善策としてはノー残業デーの導入や早朝就業を推奨するなど、さまざまな工夫で作業効率アップを図っています。また、女性や若手社員が活躍できるよう、人材育成の強化や育児休暇取得の促進に取り組んでいます。2018年からは優秀な人材を表彰し、技能者の賃金改善と品質向上を目指す「橋本マイスター認定制度」を策定し、総合的に良いものづくりと、橋本店ならではの人づくりを目指していきたいと思います。