TALK若手社員×現場所長

探究心が仕事のやりがい、
楽しさを育てる

林業技術総合センター改築工事を経て
(インタビュー実施2021年11月)

同じ現場を経験した社員の皆さんに
現場の大変さや施工管理の仕事、
やりがいなどについて
ざっくばらんに語ってもらいました。

PROFILE

所長

須藤 崇 TAKASHI SUTO
建築部 次長

若手

佐々木 祐輔 YUSUKE SASAKI
建築部 工事課

若手

向田 祐輔 YUSUKE MUKAIDA
建築部 工事課

「明るく元気に仕事をしよう!」を
モットーに、新工法に挑む

須藤 今回の林業技術総合センター改築工事は、県内初のCLT工法の建物ということで、橋本店でも初めて携わる工法だった。木ならではのダイナミックな造形であったり、主要材料のCLTパネルも県産の杉材を使ったり、注目度の高い現場だったね。

佐々木 そうですね。従来のRC造に比較するとCLT工法は基礎や躯体工期が短縮できるメリットがある一方で、パネルを固定するアンカーボルトもたくさんあって、そのセットには神経を使いましたね。

須藤 そうだね。きちんと等間隔にボルトが入っていないとパネル間に隙間ができてしまうし、木の特性を読みながら、そこは協力会社さんと相談してきちんと収まるように苦慮したところだった。向田くんは入社してすぐにこの現場に配属されたわけだけど、施工管理にどんな印象を持った?

向田 まず、現場を見るのが初めてでしたし、かなり緊張していました。そんな時、所長である須藤さんが「この現場では、明るく元気に仕事をしよう!」と声をかけてくださったので、ちょっと緊張がほぐれました(笑)。仕事は右も左もわからず無我夢中でしたが、佐々木さんが優しく指導してくれました。

佐々木 私も今年入社3年目で、初めて後輩がついたのがこの現場でした。私自身、新入社員の頃は緊張していたことを思い出し、後輩には優しく接するようにしています。

見学会や研修会では、
安全面の確保や質疑応答に対応

向田 林業技術総合センターの研修棟の大きな特徴の一つが全長20mの立体梁でした。工場で製作して運搬できないので、現場で成形していましたね。

須藤 うん。センターの敷地をお借りして組み立てることができた。冬場は雪が多くて40センチ積もった時は閉口したし、東北道が不通になると現場沿いの4号線が渋滞して作業に影響が出たり、大変な面はあったね。

佐々木 施工中は、現場見学会や研修会もたくさん行われましたね。

須藤 そうだね。一般の方から行政の方までいろんな方々が見学に来られた。こちらとしては、その都度安全面を確保して現場をきれいにしたり、質問などの受け答えを準備しておく必要があった。研修会を主催した宮城県CLT等普及推進協議会さんでも、今後CLT工法の建物を増やしていきたいということで、そこで協力できればという思いがありました。

働き方改革で作業時間を削減、
しかし改善の余地はある

須藤 二人のほかに、この現場は同部署の星京子さんも一緒で、施工に関する書類の作成や内装工事の管理を頑張ってくれた。佐々木くんは理解が早くて頼もしいと感じたよ。今後は図面のチェックだとか、現場がどうなっているか把握できるよう技術を学んで欲しい。

佐々木 はい、頑張ります。

須藤 私自身、この工法は未経験だったので手探りの部分はあったけど、やってみて楽しかった。BIMの4D施工シミュレーションを活用して、建て方の「見える化」をし、職方さんたちとの合意形成もスムーズだった。ただ、写真の撮影点数は多かったね。

向田 そうですね。写真は多くて整理が大変でしたが、佐々木さんが手伝ってくれたので。

須藤 働き方改革の取り組みでICT施工やBIM/CIM導入が進んでいるけれど、まだまだ改善の余地はありそうだね。でも、だいぶ作業時間の削減につながった。

探究心を持つことが、
仕事のやりがいや楽しさに

須藤 佐々木くんは、今年、母校の志津川高校の体育館改築工事に携わったそうだね。

佐々木 はい、そうなんです。今度地元に帰る機会があれば、友だちに自慢しようと思っています。

須藤 地元に限らず、どんな場所でも地域に残る「ものづくり」に携われると嬉しいし、橋本店の名前を知ってもらえる。

向田 私も自分が携わった建物の近くを通ることがあれば、嬉しくて見入ってしまうと思います。今後は私の故郷・山形で工事があったら携わりたいですし、施工管理という仕事の面白さを伝えていきたいです。

須藤 施工管理は、「ここはどうなっている?」のような探究心を持って仕事に臨めると吸収が早いと思うし、やりがいや楽しさにつながると思う。新入社員にもそんな人材が増えることを期待しています。

林業技術総合センター改築工事
(宮城県黒川郡大衡村)

宮城県発注の公共建築物で、県内では初めてCLT(直交集成板)を主要建築資材に採用。脱炭素をはじめとする持続可能な社会の実現に向けた木材中心の設計・施工事例としても注目を集めている。施設は事務・研究棟、研修棟から成る。橋本店は施工を担当。(工期/2020年8月~2021年8月)

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